きょうはエイプリルフールです!


「千代ちゃ〜ん!おはよう!」(言いつつ千代のスカ−トめくる)
篠岡「おは…きゃ−何するのちゃん!」
「えへへ−、きょうはエイプリルフ−ルだよ−」
篠岡「あのね、ちゃん…悪戯はエイプリルフ−ルじゃなくてハロウィンにするものなんだよ」
「へ?4月1日にするもんじゃないの?」
篠岡「…きょうはうそをついても怒られない日なんだよ」
「そうなんだ!だけどお得な日には違いないね−。じゃあさ、誰にうそついてみようか!」
篠岡「…ちゃん楽しそうだね。ん−、花井君以外なら大丈夫なんじゃない?」
「花井君にはすぐわかっちゃいそうだもんね。わかった!花井君以外で試してみるよ」
篠岡「結果報告してね−(満面の笑み)」
「うん、がんばる−」


まずはバッテリーふたりに挑戦!

「阿部君、三橋君、おはよ−」
阿部「よ−、。どうした?放送部の仕事は終わったのか?」
三橋「おは、よ!ちゃん!」
「おはよ−。うん、さっき終わったとこ!アナウンス聞いてたでしょ−」
阿部「あ−、あれお前だったのか。わかんなかった」
「ひどい!三橋君はわかってくれたよね?」
三橋「う、う、うん…なんとなく、だけど…」
「三橋君、ありがと!あのね−、ふたりとも。わたし、実は野球部マネジ辞めようと思うんだ」
阿部「ほんとうか?ま、うるさいやつがひとり減って良いけどな」
三橋「ほん、と?ちゃん。だったら、寂しい、な」
「阿部君の馬鹿−!きょうはエイプリルフ−ルなんだよ−!阿部君なんか大嫌いだ−!」
阿部「おい、待て!早まるな!戻って来い!」
三橋「…聞こえてない、みたいだね。あとで謝ったほうが、」
阿部「ちっ、分あってるよ。おら、予鈴鳴るぞ、9組戻れ」
三橋「は−い…(阿部君、素直じゃない、な)」

結果:玉砕。今度は4番バッター、田島悠一郎に挑戦!

田島「−!っはよ−!」
「うわっ、田島君おはよ…!言いながら抱きつかないでよ−」
田島「良いじゃん、エイプリルフ−ルなんだし!お、って良い匂いがするな−」
「え?な、何言ってんの田島君!寝言は寝て言うものだよ!」
田島「分かってんよ−。ほんとうにそう思ってんだもん」
「そ、そうかな…」
田島「お−よ。だって俺、のことすきだもん!」
「え−!(こ、これ信じちゃだめだよね!だめだよね!ていうか一枚上手をいかれてる気がする…!)」
田島「なんか顔赤いよ?つ−かなんだよえ−って」
「し、知らない!きょうはエイプリルフ−ルだからね!信じないからね!」
田島「え−!(半分本気だったのに−)」

結果:返り討ち。今度は頭脳派バッター、泉孝介とクソレフト、水谷文貴に挑戦!

水谷「ちょ!俺だけ扱いひどくね−?エイプリルフール抜きにしてひどくね−?」
泉「朝から騒がしいなあ水谷は。おはよ−さん。さっきまで放送部の仕事してたんだろ?」
「水谷君、泉君おはよ−。そうなの!泉君は分かってくれたんだね−、さすが泉君!」
泉「え、普通に分かんだろ?良い声してっからな」
「え、あれ…うん?ありがとう?」
泉「はは、4月1日だからってなんでもかんでも疑うなよ」
「そ、そかな…泉君て、やさしいんだね」
泉「あれ、これ信じて良いんだよな水谷?」
水谷「なんで俺に聞くんだよ泉の馬鹿!もう知らね−よ馬鹿−!」
「え、あの水谷君!?」
泉「放っとけ。あいつはいつもああだ」
「でもなんだか悪いことしちゃったなあ…一応あとで謝っておいたほうが良いよね」
泉「…お前ってほんとに良いやつだな…うそつこうとするなよ…見てるこっちが空しくなる、ってもういね−し!」

結果:うそつくはずだったのになぜか罪悪感。これって失敗?最後は西広君、沖君、巣山君に挑戦!

「三人ともおはよ−。きょうもご機嫌麗しゅう!」
西広「麗しゅうって…それたぶんだけだよ。まあ、おはよう」
沖「おはよ−。きょうも元気だね」
巣山「はよ−。ていうか俺らいっつも最後に残されるよな…特に俺なんか」
西広「そんなことないって巣山君!俺だって似たようなもんだし!」
沖「西広君…それってフォロ−になってないよ…」
「しいて言うなら傷のなめあいだね!」
沖「…そういうのを笑顔で言うのもどうかと思うよ」
西広「なんかもういろいろどうでも良くなってきたよ」
巣山「俺も−。そういえば、なんか用だったんじゃないのか?」
「え、う−ん…そうなんだけど。みなさんお疲れっぽいからやめとくよ。またあとでね−」
西広・沖・巣山「うん!またね−」
「(あれ。なんか妙に寂しい感じがするのはなんでかな−?)」

結果:失敗。うそも悪戯もほどほどに。

憂鬱事変